オールドカメラ考。

一昨日に父の遺品のミノルタTC-1とCLEとレンズ3本セットを約14万円で売却してきた。ヤフオクで頑張れば20万円はいっただろうが、時間と手間を惜しむ気がしなかった。
TC-1は「カメラを持ち続けている重要性」を父が説いていたものだ。機能性は絞りダイヤルやファンクションダイアルが使いやすくて、高級コンパクトフィルムカメラとしてとてもよくできたものだった。写真も解像度やボケみが小さなレンズでも実現されていた。

CLEは「ライカコンパチだ」と父が説いていたもので、僕が高校生の頃から父から借りて使っていた。小学生のころから一眼レフXR500を使っていたから、CLEを使いこなすことに難儀はなかった。大学進学の際には「ちょうだい!」とお願いしたが渋られて「貸与」になった。バイク旅でいつも持っていたので、沖縄以外の46都道府県で撮影したはずだ。
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ニコンのF2とF3も所有しており、どちらも傑作と言える素晴らしいカメラだと思うが、買取価格は1万円以下なので手元に置くことにした。
F4とF90Xというのもあるが電子式で使ってみようとも思えない。これらはいずれ廃棄だろう。

問題はHassellbladの500C/Mとレンズ3本だ。写真を撮る長い準備、シャッターを切る瞬間、6x6のフィルムを透かし見る瞬間とどれも感動を与えてくれるし、Carl Zeissのレンズは魂や本質を描写することができてそれも感動だ。
しかし、12枚しか取れないブローニーフィルムは1本3千円で、現像とデジタル化を合わせると合計5千円で12枚。その中で満足できる写真は数枚としたらそれは贅沢な趣味である。
これは父が大事にしていたカメラなので売却に躊躇する。デジタルパックを購入しようかとも考えたが、あの重厚長大なカメラがさらに重くなったハッセルを持ち歩いて写真を撮る気がしない。Dfでさえも年に数回の使用なのだから。
そう考えるとハッセル一式も売却して、前記14万円とあわせて30万程にして、FマウントのCarl Zeissの単焦点を買って、レンズ資産を子孫に残す方がよいのではないか?と考え始めた。
VシステムのレンズのFマウントコンバータを購入してDfに装着すると、それはそれで楽しいが、重たいレンズで(下手が故の)プアなMFで撮影後に残念な気持ちになるのも悩ましい。
「ところでDfはいつに買ったんだろう?」と調べたら...2014年の冬ボでの購入だったようである。国際事業部にいながらよくも買ったもんだなぁ~。さて、、、どうしようかなぁ???
