
能取湖の朝は-16℃でエアコン設定30℃でも温まらず、早朝に石油ファンヒーターも使ってしまった。網走刑務所の脇の川の湯気で樹氷がキレイだったが、通勤ラッシュで撮影できず、残念。知床峠は冬期閉鎖なので斜里から標津に進路を取る。

標津に着くと国後島が見え始める。すぐそこのロシアに歴史を思い、故郷をなくした人を想う。

野付半島は行けるとことまで行ったが、ほんの20m幅の半島の北側はさざなみで、南側は氷結。海の上に出てみたところ、氷は分厚くところどころおクレバスの断面も分厚かった。穏やかな雪氷である。

そして納沙布岬まで行き着く。40年前にここにきた小3の自分を思い出す。「北方領土返せ、ソ連出て行け!」と叫んだのが先週のことのようだ。しかし、世界は変わってきたが、ここは変わらないな。

落石の蛍の嫁ぎ先を探したが見つからず、灯台にもアクセスできずで残念な時間だったが、落日を追うドライブは感傷的な景色だった。

さて投宿と思ったら、霧多布でマジックアワーのムーンライズで、パステルカラーの空に心奪われた。寒さを忘れてシャッターを切った。その後、丘の上の温泉に浸かり、丘の下で寿司をいただき投宿。ニュースを見ていたら一大事、今夜は皆既月食だそうである。