Beaujolais Villager Nouveau, 2020


春の日に優しく微笑む幼児がシロツメクサが咲く原っぱの公園で風に吹かれながら滑り台を降りてくる。そこには屈託なくはしゃぐ友達がたくさんいて彼女と手を繋ぐ。

OCHAGAVIA, Espuela, red, 2017.


夕暮れのトンネルを抜けると一段と暗くなり、森の土が湿気を上げる。そして、家路の先の団欒を思う。

Conte Ottavio Piccolomini, Sangiovese Toscano, 2016


土と草の香りが夏風に乗り、丘を登り木の葉を揺らす。やや白い青空の下に流れる雲を眺めながら、手を繋ぎ少し歩いてみる。
※フィアット500 成約記念ワイン

Edition Valentin Vogel, riesling trocken, 2017.

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初夏の朝の陽射しと秋の夕暮れの斜陽の間にある季節の後先の土の香りに、心の昂揚と悔恨の間の時間の流れに期待と刹那を感じる。何か2つの裏表が見え隠れする。

…開けて3日後…

天高く馬肥ゆる広い牧場に眩しくも清涼な風が草の香乗せる。美しい彩りに誰もが季節の一番いい時期を感じる。

Lumiere Sparkling 甲州, 2015.


連峰の尾根沿いの道を緩やかに登ると左右に見えていた景色が一変する。遠くの連山がより一層のクリアさに光を受けて岩肌を輝かせている。大気一つ上の層に達し、ドライな空気が視界を鮮明に広げた。吹き抜ける風に天晴れを体感する。

California Yosemite Road, Syrah.


大人の階段を乗り始めた19歳の夏、多くの友人に囲まれながら駅の階段を上る。モンスーンの初夏の陽射しに少し汗ばみながらも、これからの宴に早まる足が抑えきれない。

yuzu sake, tosatsuru

海沿いをつづら折りに酷道を流す。海から吹く湿気たっぷりの風は、ドライバーズシートの窓に掛けた肘に汗をにじませるが、のたりのたりの空の陽射しがそれを乾かす。海と果実と生き物の営みがバランスよく心を潤す。

mars, silver wine, aka.

晩秋の北風に土埃が舞う中、トラクタが静かな唸りを上げながら最後の収穫をしている。高く薄い雲に覆われて陽射しがややグレーな乾いた中で、僕は髪をかきあげる。

KUGILLA 大海酒造.


春の緩やかな陽射しは水蒸気たっぷりの青空の下に白っぽく差し込んでおり、海からの柔らかな風が若草を広く揺らしている。そこで美味しい白おにぎりを頂きながら、少し先の未来を思いながら平凡に微笑んでみる。

lussac saint-emilion rouge expert club, 2014.


時に厳しく、時に穏やかに、大空の手前にそびえる巌のような存在感が語りかけてくる。今日1日は悔いのない1日だったか!?、と。そして、明日も同じく大切な1日を過せよ、と。いわゆる、父親のような上司のような語り口である。

月桂冠特別純米酒、山田錦、2017。


真夏の白い青空や緑の山から届けられた優しい芳醇な水がたっぷり詰まり、柔らかで温かで旨味たっぷりが閉じ込められたお餅をお正月に頂いているようだ。

yellow tail, chardonnay, 2016.

黄色い太陽が傾きかけた夏の終わりはまだ暑く、やや湿った風が丘の上から降りてくる。丈が低い木の葉がざわめく向こうに家路は続いている。

beaujolais-villages nouveau, georges dubceuf, 2017


春夏秋冬の晴耕雨読を一度きり経験したフレッシュマンが意気揚々と胸を張って春の陽射しを浴びているような、豊かで可能性に満ちたグレープである。

lunaris 甲州ブランデー

甲州のクリアな冬空をキレイに磨き上げた窓越しに見上げると、夏の陽射しを柔らかに受けながら淡い若草色に輝くブドウの葉が揺れる儚さを思い出す。

余市 樽熟ツヴァイゲルトルーベ 2014。

芳醇な土の薫りが夏の乾いた陽射しを受けながら風に吹かれる。時が過ぎて夕闇の山の端の先に見える世界への扉を臨みながら、和というバランスに仕上げられた工芸品のようだ。

★★★M. CHAPOUTIER Luberin Rouge, 2015.

深い碧に覆われた森の古い山小屋で、苔生した夕闇にひらりと乾いた風が流れ、見上げると思っていた以上の星空が広がっていた晩夏の夜。

★★GRACE KOSHU, 2016. グレイス甲州。

濃いめの陽射しの中、梅林の山道をゆるりと登る。下草から立ち上る春の薫りがトパーズ色に重なる。

★★Concha y Toro, Casillero del Diablo, cabernet sauvignon, 2015.

曇天の秋の空の下で土煙を上げながら走り行くピックアップトラックを見ながら、作業服の襟を立てる丘陵地。カベルネソーヴィニオンのタンニン十分のフルボディに、2000年に行った南米カラマを思い出す。ドライだな。

★★evodia 2015.

パワフルでスパイシィな様は、異動後の新しい都市でそのネオン街に踏み込む第一歩のようであり、深い赤紫が濃いがままである。呑めない中年は、冷やしてソーダ割りにして爽やかに頂きたい。

★Yosemite road, Chardonnay, NV.

青空に浮かぶ白い雲を見ながらフルーツ盛合せを頂く乾いた初夏の昼下がり。20年前のヨセミテの一枚岩につながるロングドライブを思い出す。ピントが合わないゆるい景色も、あるいは悪くない。

★★GRACE ROSE 2016

乾いた夏空の下で飲む一杯の冷たい井戸水が、チェリーピンクの薄色に溶け込んでいる。幼い姉弟が手を繋ぐ沼宮内の農道の真夏を思い出す。

★★★Romeo & Juriet Rosso Veronese 2015

夏の草薫る、月夜のメローで切ない味わいがエチケットに重なる。四半世紀以上前の青春時代に恋い焦がれそう。
プロフィール

ucci

Author:ucci

50歳で脱サラして一人社長と
個人事業主の二足の草鞋。



「充実/創造と穏/健康な40歳」
「骨幹感覚&ダイナミズムの41歳」
「主体性と社会性の42歳」
「リーダシップ&被信頼感の43歳」
「成熟と自信の44歳」
「新しい門戸を拓く&
 期待に応える45歳」
「両立の46歳」
「何を為すか47歳」
「自制と自律の48歳」
「戦略的突破の49歳」
「道照らす50歳」
「新しい道標を創る51歳」
「打ち手を増やす52歳」
「しくみづくりの53歳」
「地盤固めの54歳」
 そして...
「ガンダーラを探す55歳」


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